1.PROJECT STORY

営業職 坪井 聡輔 / 自分の力を信じ、仲間を信頼して 前例のない巨大物件に 挑んだ1年間。

男性社員01

chapter1 前代未聞の巨大物件。 若手の営業に、大きな壁が立ちはだかった。

物件写真

入社2年目の春、荒川区にある29棟と町屋の22棟、合わせて51棟の物件のプロジェクトに、まだ若手であった坪井が大抜擢された。一度にこれだけの分譲住宅を手がけるのは、自分はもちろん、所属する支店にとっても、前例がない。
51棟すべて、“同じ家は、つくらない。”――想像するだけで気が遠くなった。しかし坪井は、これまで『できない』を禁句とし、新しい物件が決まりそうだと聞けば、真っ先に手を挙げてきた。


「抜擢された当初は、規模の大きさに戸惑いつつも、責任重大なプロジェクトを自分に任せてくれたことに感謝の気持ちがありました。幸運が巡ってきたのではなく、チャンスを自分で引き寄せたという手応えもあり、何としても成功させたかったんです」


プロジェクトチームが発足し、坪井は自分のやるべきことを確認しながら計画を立て、一つずつ行動に移した。プレミア感を出すための専用Webサイトとパンフレットの作成。仲介業者との入念な販売戦略の策定。ショールームでの来客用イベントの企画。プロジェクトは、順調にすべり出したように思えた。

いざ、プロジェクトが動き出すと、関係各所からの問い合わせが殺到したり、メンバーとの連携不足による作業の遅延など、全く計画通りに仕事が進まない。それは常に時間との戦いという、大規模案件の洗礼だった。そして、入社1年余りの若者にとって、プロジェクトの全体像を把握するのは予想以上に難しいことだった。

「プロジェクトメンバーは通常の倍。人が増えた分さまざまな意見が生まれるので、コンセプト固めやプラン作成に時間を要することは覚悟していましたが、ここまでとは思いませんでした。間取りの草案をチェックするだけで一日が終わるという現実を前に、もどかしいと同時にとても焦りを感じました」

chapter2 白熱するミーティング。つくり手として、譲れない想いを伝えた。

男性社員01

困難を極めたのは町屋の22棟だった。町屋は、分譲地に面した四方がすべてオープンになっているという、珍しい立地。そのため坪井は、洋風、近未来、モダン、和風と、方角ごとに建物のテイストを変えるというアイデアを打ち出し、メンバーの賛同も得ることができたのだが、それを具現化するためのミーティングは紛糾した。


『こんなデザインじゃ売れない!』
『では、どんなデザインなら売れるんですか?!』


意見がぶつかり合うミーティング。それは入社以来、初めて味わうものだった。


「最初のミーティングはこれまでになく激しく、長時間にも及んだのですが、結局、結論が出ないまま終わってしまったんです。設計や施工管理担当の意見は間違っていなかったのですが、僕自身も、お客様に喜んでいただく住宅をつくるために、絶対に妥協したくなかった。だからどんなに時間がかかっても、お互い納得がいくまで、チーム全員で徹底的に話し合うと心に決めていたんです」


設計、施工管理担当と同じように、営業にも“つくり手”としての信念や誇りがある。坪井は、家づくりへの熱意は誰にも負けないという自負があったため、自身が抱く想いを貫き続けたのだ。


「メンバー同士がぶつかり合うこの状況を、なんとか打開したいと考えていたのですが、正直どうすれば良いのかわからず、悩むこともありました。『僕がチームをまとめなければ』という気負いもあったと思います。でも、自分の意志を主張するだけではいけない。そう思い、メンバーの声にとにかく耳を傾け、汲み取り、その上で自分のやりたいことを伝えることを心掛けるようにしました」

chapter3 お客様の夢を形にしたいという想い。 全ての経験を自らの糧として、その先のステージへ。

その後もメンバーとの白熱する日々は続いた。『少しずつだけど、前進している』。そう思えるだけの手応えを感じていた。坪井は、改めて自分自身がプロジェクトを統括する立場にいるという自覚をもって、メンバーの声に耳を傾け、全員の意見を取りまとめていった。もともと坪井にとって『できない』という言葉は禁句。『できない』理由ではなく、『できる』方法を考える。その姿勢をメンバーにも共有することで、徐々に意見はまとまり、ようやく活路を見出すことができた。そして、プロジェクトは一気に加速していった。


プロジェクトの始動から約1年。完成した住宅のお披露目の場である内覧会に坪井の姿があった。一気に51棟もの、“世界にただ一つの家”をつくる。そんなミッションを見事にやり遂げた。大きな達成感に満たされながらお客様とお会いする。まさに最高の時間だった。


「ご来場頂いたお客様は、完成した住空間の広大さに驚きながら、目を輝かせている。これ以上の幸せはなかったですね」


この経験を通じてたくさんの学びがあったと坪井は言う。
「本当にいい家は、さまざまな想いや個性が一つになったときに、初めて実現できることを実感しました。僕は営業としての信念を曲げることなく、設計、施工管理の視点に立って物事を考えることができるようになりましたし、彼らにも営業のこだわりをしっかりと共有して、その結果、想いが一つに集約され、最高の形で完成を迎えることができたのだと思います。メンバー同士が一体感を持つことは必要不可欠。この物件も僕の力だけではなく、チーム全員で収めた勝利。そんな気がしましたね」
あれから4年。キャリアを重ねてさらにたくましくなった坪井は今、新事業のスターティングメンバーとして多忙な日々を送っている。新たなステージでも力を存分に発揮し、さらなるビッグプロジェクトをやり遂げる日は、そう遠くないはずだ。

超大型物件へ立ち向かった、一年間。多くの個性が化学反応を起こし、最高の分譲住宅をつくりあげた。

坪井が印象に残るプロジェクトとして挙げたのは、2012年に三栄建築設計のプレミアムプランとして提供された『グレイスロード町屋』。“風と雅”がテーマの『ブリージアス』(29棟)、 東西南北4つの方角でそれぞれ異なる表情を持つ『クワトレアル』(22棟)からなる全 51棟の分譲住宅だ。